eスポーツといえば、どんな印象があるでしょうか。プロゲーミングチームが、各タイトルで頂点を獲るためにしのぎを削っているイメージを持っている方が多いかと思います。しかし、この熱い戦いは、プロシーンだけでなく、若き高校生たちの中でも巻き起こっています。
ACHIEVEMENTS
設営から大会までを
取材してきた!
eスポーツ&青春が
見たいなら、
「STAGE:0」で
熱くなれ!
激熱! 高校生のみのチームで日本一を決める戦い
キャスター陣も豪華な面々
なぜかというと、高校生向けの大きな大会が実施されているからです。その中の1つが、8月5日から7月にかけて開催された同じ高校内のチームで日本一を争う、高校対応eスポーツ大会「STAGE:0」です。
採用タイトルは「クラッシュ・ロワイヤル」「フォートナイト」「オーバーウォッチ2」「リーグ・オブ・レジェンド」「VALORANT」の5タイトル。第5回大会では、6月から7日にかけてオンライン予選大会、ブロック代表決定戦が実施されました。複数かつ異なるジャンルのタイトルが採用されているのも、特徴です。
また、メインスポンサーをコカ・コーラが、ゴールドスポンサーとして「GALLERIA(ガレリア)」、日本ガイシ、一本満足バーが担っており、協賛も豪華です。
さらには、アンバサダーとして田中卓志さん、スペシャルサポーターとしてアルコ&ピースの平子祐希さん、酒井健太さんのほか、えなこさんやケイン・コスギさんといった豪華ゲストも登壇。
加えて、フォートナイト部門では実況を平岩康佑さん、解説をポルスさん、クラロワ部門は実況を岸大河さん、解説をライキジョーンズさん、ゲストにRADさん、けんつめしさん、オーバーウォッチ部門は実況を平岩康佑さん、解説をgappo3さん、ゲストにta1yoさん、リーグ・オブ・レジェンド部門は実況をeyesさん、解説をRevolさん、VALORANT部門はキャスターを岸大河さんとyueさんが担当。プロリーグと変わらない実況解説陣が参戦していたのも印象的でした。
本大会は、全タイトルともにオンライン予選から始まり、そこから各ブロックの代表決定戦を実施(フォートナイト、オーバーウォッチ2部門はブロック代表決定戦からスタート)。ブロックは、北海道、東北、関東、中部、関西、中国・四国、九州・沖縄、オンライン高校の全8ブロックがあります。この狭き門を勝ち残った高校のみが、決勝の舞台に上がれるというわけです。
各ブロックで激戦を戦い抜いた高校生たちは、決勝の舞台に挑みました。フォートナイト部門はオンラインでの決勝でしたが、それ以外の高校生たちは東京タワーにある「RED゜TOKYO TOWER」に集結。それぞれが日本一を目指して戦いに挑みました。
大会の裏側を取材
縁の下で大会を支えるGALLERIA(ガレリア)
今回、STAGE:0決勝戦の舞台裏を少し覗いてみました。向かったのは、大会取材前日。ステージブースではリハを実施しており、選手が実際に戦うブースは、まさに準備中といったところでした。
選手の席は、普段PCゲーム環境がズラリと並ぶブースを使用していました。ここで普段使用されているのは、ゲーミングパソコンのGALLERIA(ガレリア)です。もともとゲームが超快適に楽しめるブースなので、ゲーム性能はいうまでもありません。そのパソコンを大会でも採用していたため、ゲームの大会の環境としても最適といえるでしょう。
ただし、大会となればレイアウトの変更が必要です。普段パソコンを購入して自宅に置いた場合、動かすのは掃除をするときと、パーツを追加したり入れ替えたり、レイアウト変更したりするときだけです。しかし、大会の場合は大会向けのレイアウトに変更するときと、元に戻すときに必ずパソコンを移動しなくてはいけません。
もちろんスタッフさんは慎重に運ばれていましたが、例えばそのときの衝撃でビデオカードが外れるということも、ありえなくはない話です。しかし、GALLERIA(ガレリア)であれば、その心配はありません。
なぜなら、GALLERIA(ガレリア)のデスクトップパソコンは、堅牢性を確保するために落下試験を実施しています。同ブランドは、自宅でゲームをするためはもちろん、eスポーツの大会やイベントに使用することも想定して開発されているので、かなり念入りに堅牢性についても考慮されていると感じます。
また、配信で使うパソコンにも、GALLERIA(ガレリア)が採用されていました。配信用のパソコンも、長時間安定して稼働することが必須となります。こういった場面でもしっかり使えるパソコンなだけあって、ゲームプレイだけでなく実況配信などにもオススメといえるでしょう。
かなりハイレベルな戦い!
高校生とは思えない連携力
さて、準備も万端でいよいよ大会が始まったわけですが、私はリーグ・オブ・レジェンド部門と、VALORANT部門を見させてもらいました。
この2タイトル、ジャンルこそ異なるものの、どちらも5人対5人で戦うゲームです。高校生の戦いを見ていていつも感じるのが、その連携力の高さです。もちろん、プロの試合も見るので、そこから比べると粗削りな部分を感じることもあります。しかし、それでも、どう考えてもかなりの時間一緒に練習してきて、コミュニケーションを取っていることが、伝わってきます。
私は普段から両タイトルを遊んでいますが、正直尊敬のまなざしで観戦していました。選手たちの動きによって互いに何がしたいかがしっかりと伝わってきますし、プレイに作戦があることが明確にわかるからです。
当たり前ではないかと考える方もいるかもしれませんが、作戦は全員が理解していて、IGL(インゲームリーダー)がゲーム内でリアルタイムに組み立て、それを協力して行なわないとできません。実際にプレイしていると、これがいかに難しいことかがわかります。
もちろん、そのタイトルを遊んでいなかったとしても、選手たちの勝ったときのうれしそうな表情と、負けたときの悔しそうな表情を見れば、今まで相当な時間をかけて準備してきたんだなということがわかります。
プロの場合だと、そのタイトルのeスポーツ大会が終了する、選手が引退する、チームを抜けるといったことがない限りは、次のシーズンも続きます。しかし、STAGE:0高校生の大会ですから、1年生から参加したとしてもチャンスは3回のみです。
己の青春時代を費やし、3回のチャンスにかける選手たちの本気度が、勝敗が決まったあとの表情を生み出すんだなと、観戦しながらしみじみ思っていました。なお、試合結果はSTAGE:0の公式サイトでチェックできます。また、試合のアーカイブも視聴可能なので、高校生たちの熱い戦いが気になるという方はぜひチェックしてみてください。
こういう人にはSTAGE:0をぜひ見てほしい!
では、もちろんさまざまな人に観戦してほしいですが、個人的にこういった人は観戦やアーカイブ視聴をオススメしたいというのを挙げておきます。なお、選手のご家族や、学校の人たちは除きます。もし観戦してないよという場合は、ぜひ応援してあげてください。
では、まずオススメなのが“採用タイトルが上手くなりたい人”です。プロの試合を観戦していて、「こんな異次元プレイ、異次元な発想、自分には無理や……」と感じたことがある方も少なくないのではないでしょうか。
しかし、高校生の場合はもちろん神プレイ・スーパープレイが生まれることも多々ありますが、超異次元なプレイや戦略というのは少ないように感じます。これは、恐らくですが、ほぼ1日中そのタイトルを考えて練習する必要があるプロと、学業や学校の行事なども一緒にこなさなくてはいけない高校生との差にあると思います。そんな時間が限られた中であれだけ素晴らしいプレイができるということは、自分でもがんばって練習すれば到達できるのではないかと思わせてくれるからです(反射神経という意味では、叶わないですが)。
そのため、プロの大会を見ていて自分のプレイに反映できないだろ……と考えている人は、一度高校生の大会を見てみるといいかもしれません。ただし、高校生とはいえかなりレベルは高いので、真似するためにはかなりの練習が必要になると思います。しかし、参考になるという意味では、プロの大会よりは多いかなと感じています。
続いては、プロの大会を見る専門の方です。これに関しては、高校生のeスポーツ大会が始まった頃は、あまりそうは思いませんでした。なぜプロの大会を見る人に高校生の大会を見てほしいかというと、プロ志望の高校生が増えてきたからです。
高校生の大会を観戦していると、今後プロの世界で活躍するルーキーが現れてくると思っています。というより、すでに高校生大会で活躍した選手たちの中には、プロになっている方もいます。
そういう選手たちをプロになる前に見つけておけば、プロの大会で「あのときSTAGE:0で活躍していたあの人だ!」という楽しみ方ができます。プロ野球のファンの方が高校野球から応援する選手を見つけてファンになるということと似ているかなと思います。
とまあ色々書きましたが、eスポーツが好きな人は、総じてチェックしてほしい大会といえます。高校生たちの熱い戦いを1度見れば、きっと応援したいという気持ちになるのではないかと思っています。
また、今年1・2年生だった生徒たちの戦いは、まだまだこれから続いていきます。優勝したチームは、その座を守るために、惜しくも敗れてしまったチームは来年こそ優勝するために、また練習を積み重ねていくことでしょう。来年の大会も、楽しみです。